会員報告13

思い出の空

鳥ト雲(とりとくも)会員の森下です。
江府町社協主催高齢者サロンにて臨床美術講座をしました。今回はみなさんと「空」を描きました。

「お気に入りの場所にわざわざ行って、夕焼けを見に行きます。」と、話しを聞かせてくださる方もありました。
今回は、水彩絵の具のにじみが楽しいプログラムでした。
画用紙を手に持って、ゆっくりゆっくり…左右、上下に動かしながら…まるでゆったり雲が流れている様に…色を動かしていかれました。色が動いたり、じわーっと色が滲んでいく。
感動して「わぁー。」と、声をあげられた方も。

そんな事も楽しみながら作品を仕上げてくださいました。
高いところから筆をはじき、細かい転々を描かれた作品は、五感に響きます。
雪が降ってきたような雰囲気にもなりましたね。
「空の雲と雲の間から覗いている光が温かい」「色の使い方が画伯!!」まるで風景画の様な表現をされた方も。
雲の切れ間から光が指して、太陽の栄養をたっぷり浴びた畑。
静かですが、毎日コツコツ手をかけておられるんだろうなぁ。と、想像できたり。

濃い色の中に、雲の入れ方がバツグンな作品も。
風神雷神が今にも出てきて大暴れしそうな迫力のある作品も。
きっと描かれた方のエネルギーを表現されたのでしょう。
その方はいつもお元気ですもの。
色々な想いを作品の中に詰め込みながら、皆さん完成となりました。

メインが不慣れな私でも、話しを真剣に聞き、心を傾けて下さり、自分なりの表現方法を見つけ出してくださる皆さん。
皆さんの作品があまりにも素晴らしいので、それに力をもらって、少しずつ自信を持てるようになりました。
みなさんのお陰です。
これからも皆さんと一緒に楽しみ、心地よい時間を共有していこうと思っています。

会場を出ると美しい虹に出会えました。
今回も、本当にありがとうございました。