リモートアート

鳥ト雲会員さんと活動のご報告

鳥ト雲会員さんと活動のご報告です。

この年末年始、鳥取県内でも新型コロナ感染者数が増えてきました。これまで以上に緊張感が高まっています。

休みもなく、日々懸命に命と向き合う医療関係者の方やエッセンシャルワーカーの方には感謝の気持ちでいっぱいです。

臨床美術も対面の講座はなかなかできませんが、オンライン講座は継続中です。
高齢者施設で導入している事例をご紹介させていただきます。
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大山町にある介護老人福祉施設ル・ソラリオン名和様
(2014年より臨床美術講座継続施設)
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2020年2月末から、毎月2回臨床美術講座をリモートアート講座に切り替えて、デイサービスと特養のご利用者様を対象に取り組んでいます。

最初は、参加者の皆さんがテレビ画面をじっと見つめ、まさか講師と話せるとは思わず、コミュニケーションがうまくとれませんでした。
隣にケアワーカーさんたちに入っていただきました。
回を増すごとに少しずつ慣れてこられ、講師と画面を通して会話ができるようになりました。
そして、オンライン講座での「伝える」難しさを試行錯誤しながら施設の方々と乗り越えてきました。
今回、鳥ト雲会員の岸本ひとみさんが施設職員ということもあり、参加者さんの制作された鮮明な作品画像をセッション中にPCへ送ってくださっています。
おかげで細かい表現や色、線の良さを言葉で伝えることができています。
また、同時に手厚いサポート、声かけを積極的に行なってくださっています。
リモートでスーパーサブをしていただいています。
そのおかげパソコンの画面では笑顔の参加者さんが映し出され、毎回講座を楽しみにされておられるようです。

現在は、感染予防を徹底した中で、彼女が少人数のご利用者さんへ講座を実施してくださっています。家族と面会もできず、外にも出られない状況の中、ご利用者様にとって、気持ちや自分を表現し合える時間は、まさに心が喜ぶ時間。

また、コロナ禍であっても、施設、ケアワーカー、臨床美術士がタッグを組み継続できるということも大変ありがたいです。
昨年春からは、臨床美術士として現場に関わるケアワーカーさんや職員さん、保育士さんたちを支援する活動を行っています。
今後も不定期で、リモートアートの現場のご紹介や会員様のご紹介をしていきたいと思います。

(画像は、画面を通して見える参加者さんと岸本ひとみさん。※県内の新規感染者数が0だった夏の頃のセッションです。)